南アルプスの名瀑「北精進ヶ滝」撮影ガイド 〜東日本最大の落差121mを誇る巨爆

山梨県北杜市にある大瀑布・北精進ヶ滝を見に行ってきました。
東日本最大の落差121mの滝で日本の滝100選に選ばれている滝です。
東日本最大の落差で徒歩40分の撮影スポットと聞いたら行くしかない!
駐車場
北精進ヶ滝の駐車場は20台程度が停められる広いスペースになっています。
駐車場からすぐのところに、遊歩道の入り口となる吊橋があります。
遊歩道の看板がありますが、色褪せていて見えにくいです。
北精進ヶ滝の展望台の位置と、そこまでに幾つかの滝があることはわかります。
吊橋からスタート
入り口から大きな吊橋です。
観瀑台まで40分程度かかりますが、スタートからワクワクします。
けっこう大きな吊橋になっています。
熊出没注意の看板があります。帰りは夕暮れで薄暗くなりましたが、サルの群れがいて、鳴き声が聞こえました。
![[ 長いつり橋 ] 作りが良いのであまり揺れません](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_5a4f197d9b6819bc61616fe5303d944e.jpg)
吊橋といっても、しっかりとした作りなのであまり揺れません。
![[ 石空川第六ダム ] 綺麗な石垣風のダムです](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_abe9b2f9f348d60ccf86a46e2c035e66.jpg)
石空川第六ダムという砂防ダムがあります。
石垣のような作りのダムで、なかなか格好良い作りです。
ダムというよりお城の石垣という感じがします。
![[ 白い石の河原 ] この川は白っぽい石が特徴的です](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_ce19ef6d04c581006bd5864f16fad569.jpg)
橋の下流は川幅が広くなっています。
この辺りは石が白いのが特徴的です。
奥の山の中腹に橋が見えます。
今回はあの橋の方から下ってきました。
あの橋の上のほうは御座石温泉がある辺りです。
林の中の遊歩道
橋を渡ると、精進ヶ滝の遊歩道の案内板があります。
駐車場にあった看板は見難かったので、ここでルートと撮影ポイントを把握しましょう。
一の滝→二の滝→三の滝→おにぎり石→見晴台という流れになります。
精進ヶ滝は2段になっていて、上部が精進ヶ滝、下部が九段の滝になります。
![[ 北精進ヶ滝へ向かう道 ] 紅葉の道は気持ちいい](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_511a1749906e76ccc3df169ebb219784.jpg)
しばらくは川沿いの林の中を歩きます。
紅葉の季節は、とても気分の良い散策路になっていました。
所々に案内板が立っているので迷うことは無いと思います。
![[ 川沿いの爽やかな道 ] 林の中から見える川が綺麗です](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_000c784c0d22b66839e88df4267c662f.jpg)
林の木々の間から、透明度の高い川の水が見えます。
川の石が白く、美しい渓谷です。
林の中をしばらく歩き続けます。
傾斜はさほどきつくありません。
遊歩道は石がゴロゴロしている場所も多いので、スニーカーか登山靴は必要でしょう。サンダル・ヒールなどはきついと思います。
一の滝・二の滝
ひたすら遊歩道をあるいていくと、川のほとりに出ます。
二つの滝が見えます。
これが一の滝・二の滝です。
一の滝は別名、魚止の滝
二の滝は別名、初見の滝
と呼ばれています。
この滝だけでも良い写真になりますね。
アーチ型の橋が綺麗です。
滝の近くで写真を撮ることができます。
晩秋の雰囲気のある写真が撮れました。
![[ 一の滝・二の滝と河原 ] 滝の右側には柱状節理が見えます](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_9caf1fd2d553d48fab966d2055c0ff24.jpg)
滝の右側には柱状節理が見えます。
手前の河原にある流木が、渓谷の味を出してくれています。
![[ 二の滝(初見の滝) ] 縦長の滝です](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_d049e7e10db921870ed7a1a179b4ae7a.jpg)
二の滝(初見の滝)です。
アーチ型の橋付近から撮影しています。
近い距離で撮影できるのがいいですね。
かなり整備された遊歩道です。
二の滝は高さがあるので、3つの急階段を使って登ります。
実際に登ってみると高度間があります。
帰りは暗くなったので、少々怖いものがありました。
二の滝の急階段
![[ 急登階段 ] 急な階段が2本続きます](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_74733feb1c1fee62aa43e033c5cedc84.jpg)
さて、階段の下に辿り着きました。
3本の階段を上っていきます。
角度があるので、高所が苦手な人は怖いと思います。
手すりがしっかりしているので、安定感はあります。
![[ 急登階段を見上げて ] 急です。こんな階段があるとは・・・](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_68b38e05a2c597ba1e88ce64107dfbfb.jpg)
1本目の階段を見上げるとこんな角度です。
階段は靴が半分乗る程度の幅しかないので、靴を横にしてカニ歩きのようにして登ると安定します。
![[ 二の滝横姿 ] 横から見るとなだらかな傾斜があります](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_42916cab16950d3ecb6981ac839fa5e8.jpg)
二の滝は横から見ると、傾斜があります。
正面から見ていると、垂直に落下しているように見えていました。
![[ 二の滝の上から ] 階段を登り、上側から見た二の滝です](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_0119b5c76ae96ca477b083dbdf4beed6.jpg)
階段を登っていると、あっという間に滝が下に見えてきます。
滝つぼとアーチ上の橋が、かなり下に見えます。
帰りも急階段です。
この階段は定員3名、総重量200Kgまでと書いてあります。
三の滝
二の滝の急階段を登り切ると、すぐに三の滝が現れます。
通路が狭いので、三の滝を三脚を使って撮影しようとすると苦労します。
辺りが薄暗くなってきたので、手持ちで撮影して先へと進みました。
![[ 三の滝 ] 揺れる吊橋の上から撮影](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_8d690ff377f06a02783983bbdb6d996c.jpg)
揺れる吊橋の上から、三の滝を記念撮影です。
三の滝からは渓流沿いを歩いてきます。
道も山道っぽくなってきました。
時間があれば、この周辺でゆっくりと渓流の撮影をしたいところです。
小さな滝のようになっているところもあります。
岩がとても美しいです。
巨大石
おおきな石が何個かあります。
おにぎり石という花崗岩の岩があり、説明が書いてあります。
(近すぎたので写真は看板のみになってしまいました)
![[ 三つ児石 ] 巨大な石が遊歩道脇にあります](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_d985e78a3137beaa487647c26b495cd1.jpg)
三つ児石です。
かなり大きな岩です。
左の階段と比べるとその大きさが良く分かると思います。
大きな地震がきたら、転がりだしそうです。
苔が時の流れを感じさせてくれます。
竜洗峡
この辺りは、竜洗峡という名前がついており、河原を歩きます。
![[ 竜洗峡 ] 花崗岩の岩と紅葉が美しい](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_280bf39887c09a09363a526579134272.jpg)
花崗岩の岩と透明度の高い水が美しいです。
紅葉の渓谷風景の写真はここで撮影できます。
観瀑台
![[ 紅葉の北精進ヶ滝 ] 目の前に現れた滝は巨大でした](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_1ffc7127194e664b757c2a888c637666.jpg)
観瀑台に到着しました。
滝の正面の高いところに観瀑台があります。
斜面を降りて下には行けますが、気が邪魔で滝がよく見えなくなります。
観瀑台からが一番良い写真が撮れそうです。
下が九段の滝、上が北精進ヶ滝です。
滝まではかなり距離がありますが、横撮影だと標準レンズでギリギリ収まるサイズです。
大きな滝というのは事前情報で知っていても、実際に目の前にすると、大きな感動があります。
![[ 北精進ヶ滝 秋景色 ] 下のほうが右にカーブしている滝です](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_a0c1bededb908c15966e344d438ac6a8.jpg)
北精進ヶ滝の縦構図です。
下の九段の滝がカーブしていて、動きのある写真になります。
紅葉が終わりかけなのが残念でした。
紅葉のピークのときはどれだけ美しいのでしょうか?
![[ 北精進ヶ滝の下半分 ] 半分だけでも立派な滝です](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_351c8eebcacb36818f74415da081fea8.jpg)
九段の滝だけでも、素晴らしい写真になります。
紅葉撮影の最後に、素敵な滝に巡り会うことができました。
軽い登山気分を味わえ、渓谷の写真を撮り、最後に巨瀑を楽しむ。
なんとも贅沢な場所です。
ネットで調べると、滝つぼまで歩いていっている人がいるようです。
もちろん自己責任の非公式なルートのようですが。
北精進ヶ滝の滝つぼまでいくと、凄い迫力なのでしょう。
滝つぼまでは行けなくとも、十分に楽しめる撮影スポットでした。
この滝に来るときは、国道20号線の「上円井」という交差点から御座石林道を通って来ましたが、舗装がされていない場所も多く、大変でした。
甲斐駒カントリークラブ付近から「精進ヶ滝林道」を通ってきたほうが、距離も短く、道路も舗装されているので良いです。